AGA治療薬とED治療薬は併用できる?添付文書で確認できる範囲

この記事の要点

  • AGA治療薬とED治療薬について、それぞれの添付文書の併用禁忌・併用注意を確認しています。
  • 添付文書で確認できる範囲を整理しています。確認できなかったことは、無いことを意味しません。
  • 併用の可否は、診察のうえ医師が判断します。
目次
  1. 結論:「併用できる」とは書けません
  2. AGA治療薬の側に何が書かれているか
  3. ED治療薬の側に書かれていること
  4. このページで踏み込まないこと
  5. 受診するときに伝えること
  6. 料金
  7. よくある質問
  8. 出典と確かめた日
  9. 本治療に関する注意事項

公開日 / 最終更新日 / 料金の確認日

AGAの治療を受けながらED治療薬を使いたい、という場合に 飲み合わせが気になることがあります。

このページでは、添付文書で確認できる範囲を示します。 確認できない部分は、確認できないと書きます。

結論:「併用できる」とは書けません

添付文書に、この組み合わせについての記載がないためです。

「記載がない」は「問題ない」という意味ではありません。 検討されていないだけの可能性があります。

判断は医師が行います。 服用中の薬をすべて伝えてください。

AGA治療薬の側に何が書かれているか

プロペシア錠(フィナステリド)— 相互作用の章がありません

添付文書に「10. 相互作用」の章が設けられていません。 章立てが 9(特定の背景を有する患者に関する注意)から 11(副作用)へ飛んでいます。

薬物動態の項に、併用試験の記載があります。

フィナステリド5mgあるいは10mgとアンチピリン、プロプラノロール、 ジゴキシン、グリベンクラミド、ワルファリン並びにテオフィリンとの 併用時に、各併用薬の血漿中薬物動態における 薬物相互作用は認められなかった(外国人データ)

(出典:プロペシア錠0.2mg/1mg 添付文書 16.7.2 他剤との併用 2023年8月改訂・第4版/オルガノン)

この一覧にタダラフィルは入っていません。

ザガーロカプセル(デュタステリド)— 併用注意があります

こちらには相互作用の章があります。

本剤は、主としてCYP3A4で代謝される。

10.2 併用注意(併用に注意すること) CYP3A4阻害作用を有する薬剤(リトナビル等) …これらの薬剤との併用により本剤の血中濃度が上昇する可能性がある。

(出典:ザガーロカプセル0.1mg/0.5mg 添付文書 10. 相互作用 2025年8月改訂・第2版)

ここにもタダラフィルは挙がっていません。

ED治療薬の側に書かれていること

こちらは明確に定められています。

併用禁忌(一緒に使ってはいけないもの)

  • 硝酸剤又は一酸化窒素(NO)供与剤(ニトログリセリン、亜硝酸アミル、 硝酸イソソルビド、ニコランジル等)
  • 亜硝酸系の吸入剤(ラッシュ・ポッパーズ等。上の硝酸剤等の禁忌にあたります)
  • 可溶性グアニル酸シクラーゼ(sGC)刺激剤(リオシグアト)

添付文書は警告として、硝酸剤等との併用により 降圧作用が増強し、過度に血圧を下降させることがあるとしています。

亜硝酸系の吸入剤(ラッシュ・ポッパーズ等)も、併用すると急激な血圧低下を起こすおそれがあります。

併用注意

CYP3A4阻害剤(イトラコナゾール、クラリスロマイシン、 グレープフルーツジュース等)、HIVプロテアーゼ阻害剤、 CYP3A4誘導剤(リファンピシン等)が挙げられています。

詳しくはデイリータダラフィルの副作用に まとめています。

このページで踏み込まないこと

CYP3A4という同じ酵素の名前が、両方の添付文書に出てきます。

  • ザガーロカプセル:主としてCYP3A4で代謝される
  • タダラフィル:CYP3A4阻害剤が併用注意

この2つを、こちらで繋ぐことはしません。 繋ぐには、その組み合わせについての検討結果が要ります。 添付文書のどちらにも、相手方の薬剤名は出てきません。

「同じ酵素が出てくるから影響がある/ない」は、どちらも書けません。

受診するときに伝えること

服用中の薬を、すべて伝えてください。

オンライン診療の指針は、患者側についてもこう定めています。

医師は、患者に対し、現在服薬している医薬品を確認しなければならない。 この場合、患者は医師に対し正確な申告を行うべきである。

(厚生労働省「オンライン診療の適切な実施に関する指針」)

診察で確認される項目は オンライン診療で処方を受けるには何が必要?に まとめています。

AGA治療薬の性機能への影響についての記載は AGA治療薬で性機能への影響は報告されている?で 扱っています。

料金

ED治療の料金は各院で異なります。

クリニックごとの条件まで含めた比較は デイリータダラフィルが安いクリニックの比較にあります。

デイリータダラフィルの料金比較
クリニック 月額 料金の条件 1回あたり 12ヶ月総額 診察料 送料 最低契約期間 国内承認薬の明記 支払方法
2.5mg(国内で承認されている規格)Mendは2.5mgを扱っていません。
クリニックフォアデイリータダラフィル2.5mg(1日1錠) 5,346円 定期配送 178円(試算) 64,152円(参考値) 1,650円 別途 550円 1ヶ月 明記あり クレジットカード、デビットカード、Paidy(あと払い)、GMO後払い、Jamm(銀行引き落とし)、Amazon Pay
スマクリED国内薬 タダラフィル2.5mg(1日1錠) 6,980円 3ヶ月配送 232円(試算) 83,760円(参考値) 無料 込み 3ヶ月 明記なし クレジットカード、プリペイドカード、Amazon Pay、銀行振込、GMO後払い
5mg(国内で承認されている規格)
Mend当院タダラフィル5mg(1日1錠) 2,980円 12ヶ月契約時 99円 35,760円 無料 込み 1ヶ月 明記あり クレジットカード、PayPay、銀行振込
すぐ薬国内製タダラフィルOD錠5mg(1日1錠) 5,416円(試算) 6ヶ月ごとの定期便 181円 65,000円(参考値) 無料 込み 1ヶ月 明記あり(販売名まで記載) クレジットカード、銀行振込
スマクリED国内薬 タダラフィル5mg(1日1錠) 6,980円 3ヶ月配送 232円(試算) 83,760円(参考値) 無料 込み 3ヶ月 明記なし クレジットカード、プリペイドカード、Amazon Pay、銀行振込、GMO後払い
DMMオンラインクリニック国内製タダラフィル錠5mg(1日1錠) 13,750円〜16,500円 プランにより異なる(公式ページの記載は1ヶ月あたりの幅のみ) —(公式ページで確認できず) —(公式ページで確認できず) 無料 別途 550円 1ヶ月 明記あり クレジットカード、DMMポイント、PayPay
3.5mg / 6mg(国内に承認されている規格がない・海外製)国内未承認の医薬品です。
スマクリEDタダラフィル6mg(1日1錠) 3,980円 3ヶ月配送 132円(試算) 47,760円(参考値) 無料 込み 3ヶ月 国内未承認と明記 クレジットカード、プリペイドカード、Amazon Pay、銀行振込、GMO後払い
ユナイテッドクリニック海外製 低用量タダラフィル3.5mg(1日1錠)大阪なんば院など実店舗でも受けられます 4,980円 再診時 166円 59,760円(参考値) 無料 込み 1ヶ月 国内未承認と明記 クレジットカード、コンビニ決済、代金引換
参考:配合剤(単剤との比較ではありません)タダラフィル単剤ではなく他成分との配合剤のため、 単剤の料金とは比較できません。
イースト駅前クリニックタダラフィル2.5mg+亜鉛10mg 合剤(1日1錠) 8,910円 1ヶ月分(都度購入) 297円(試算) 106,920円(参考値) 無料 別途 1,100円 1ヶ月 院内で調剤した配合剤 クレジットカード、代金引換
  • 2026年10月14日時点の各公式サイト掲載内容です。最新の価格は各公式サイトでご確認ください。
  • 用量ごとに行をまとめています。用量が違うものは条件が違うため、用量のまとまりをまたいだ順位は付けていません。
  • 並び順:各用量のまとまりの中で、月額が低い順。
  • 価格はすべて税込です。表の金額は薬代のみで、診察料・送料は含みません(各列をあわせてご確認ください)。
  • 試算:当メディアが総額を錠数などで割って出した金額です。1円未満は切り捨てています。「試算」の無い金額は、公式サイトの表記をそのまま載せています。
  • 参考値:12ヶ月分のプランがないため、月額を12ヶ月分に換算した参考値です。各クリニックが提示している金額ではありません。
  • 「〜」:公式サイトが1ヶ月あたりの料金を幅で示しているクリニックです。並び順は幅の下限で決めています。プランごとの金額は公式サイトでご確認ください。
  • 配合剤はタダラフィル単剤ではないため、単剤の料金とは比較できません。
  • いずれも自由診療(保険適用外)です。ED目的でのタダラフィル連日服用は国内で承認された用法ではありません。
  • 「—」は公式サイトで確認できなかった項目です。
  • 国内承認薬の明記:各院が処方する薬について、公式サイトが国内で承認されている医薬品だと明記しているかを、公式サイトの文言から載せています。薬そのものを当メディアが調べた結果ではありません。「販売名まで記載」は、販売名または製造販売元まで書かれている院です。『明記あり』は、ED目的の低用量連日服用が国内で承認されているという意味ではありません。国内にはED(勃起不全)の効能を持つタダラフィル製剤もありますが、その承認用法は性行為の前の服用です。国内承認品であっても、ED目的で毎日飲む使い方は国内で承認された用法ではありません(適応外使用)。2026年10月21日時点です。
  • 支払方法:各院の「特定商取引法に基づく表記」の支払方法の欄(読めない院は公式サイトのよくある質問)から、オンライン診療で使えるものを載せています。2026年10月2日時点です。

よくある質問

一覧に載っていなければ、飲み合わせは問題ないということですか

いいえ。 添付文書の併用試験の一覧は、 その薬剤について試験が行われたことを示すものです。

載っていないものは、試験が行われていないだけの可能性があります。

同じクリニックで両方を処方してもらえますか

このメディアはAGAを扱っていません。 提供している治療は医療機関ごとに違うので、各院にご確認ください。

AGA治療薬を一度やめてからED治療薬を使うべきですか

このページでは答えません。 添付文書に、そうした手順についての 記載がないためです。

処方を受けた医療機関にご相談ください。

出典と確かめた日

オンライン診療の料金の表(7院)

各院の公式サイトの掲載内容を、上の日に確かめました。料金の改定などで内容が変わることがあります。申し込みの前に各院の公式サイトでご確認ください。

本治療に関する注意事項

  • 本治療は自由診療(保険適用外)です。費用は全額自己負担となります。
  • タダラフィルは国内で勃起不全(性行為の前に服用する用法)や前立腺肥大症等の治療薬として承認されていますが、 ED治療を目的とした連日服用は国内で承認された用法ではなく、適応外使用です。
  • 適応外使用のため、重篤な副作用が生じた場合も 医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。
  • 本サービスは20歳以上の方を対象としています。
  • 服用の可否は医師の診察により判断されます。自己判断で服用しないでください。
  • 硝酸剤(ニトログリセリン等)やリオシグアトを使用中の方、重度の心疾患・肝障害がある方などは服用できません。 毎日飲む用法の製品では、重度の腎障害がある方も服用できません。 条件は製品ごとに異なるため、医師が添付文書の禁忌で確認します。
  • 亜硝酸系の吸入剤(ラッシュ・ポッパーズ等)を使用している方、または使用する予定のある方は服用できません。 併用すると急激な血圧低下を起こすおそれがあるためです。
  • 効果・副作用には個人差があります。
  • 諸外国の情報:米国ではEDに対し、タダラフィル2.5mgを1日1回服用し、 効果と忍容性に応じて5mgに増量する用法が承認されています。EUでも2.5mg・5mgの1日1回の用法があります。 海外の添付文書でも、硝酸剤との併用による過度の血圧低下、持続勃起、突然の視力・聴力の低下、 心血管系の事象などへの注意が示されています。 海外での承認は、日本でのED目的の連日服用の承認や、すべての方に対する安全性を意味するものではありません。

お問い合わせ先:info@medical-ishin.com