EDは何人に1人?年代別の割合を国内の調査から

この記事の要点

  • 国内の調査では、中等度以上のEDの割合は50代で20.0%(5人に1人)、60代で41.8%、70代で64.3%でした。
  • 20代・30代でも、中等度のEDがそれぞれ1.8%・2.6%ありました。
  • 調査によって数字が大きく違うのは、EDの判定のしかたと対象が違うためです。
目次
  1. 結論:50代で5人に1人、60代で5人に2人、70代で3人に2人
  2. 調査によって数字が大きく違う理由
  3. 20代・30代のEDの割合
  4. 「中折れ」もEDに含まれます
  5. 治療を受けている人は多くありません
  6. このページで述べていないこと
  7. よくある質問
  8. 本治療に関する注意事項

公開日 / 最終更新日

EDがどのくらい多いのかは、年代によって大きく違います。

このページでは、国内の男性を対象にした調査の数字を年代別に示します。 あわせて、調査によって数字が違う理由と、20代・30代の数字、 「中折れ」がEDに含まれるのかを整理します。

数字はすべて、学術誌に掲載された論文から引用し、出典を示しています。

結論:50代で5人に1人、60代で5人に2人、70代で3人に2人

国内の男性1,517人(23〜79歳)を対象にした調査では、 中等度以上のEDの割合は次のとおりでした。

年代 中等度 重度 合計 目安
20代(23〜29歳) 1.8% 0% 1.8% 約56人に1人
30代 2.6% 0% 2.6% 約38人に1人
40代 7.6% 1.0% 8.6% 約12人に1人
50代 14.0% 6.0% 20.0% 5人に1人
60代 25.9% 15.9% 41.8% 約5人に2人
70代 27.9% 36.4% 64.3% 約3人に2人

(出典:Marumo K ほか. Int J Urol 2001;8:53-59. PMID 11240826)

  • 「合計」と「目安」は、論文の中等度・重度の割合から当メディアが計算したものです。 目安は、合計の割合に近い「◯人に1人」「◯人に2人」の形に直しています。
  • 軽度のEDは、この表に含まれていません。 論文の抄録に、軽度の割合が示されていないためです。 軽度を含めた割合は、この表の数字より小さくなることはありません。
  • 調査は2001年に発表されたものです。

この調査のしかた

2,311人に質問票を配り、すべての質問に答えた1,517人を集計しています。 EDかどうかと程度は、国際勃起機能スコア(IIEF)という質問票の点数で判定しています。

同じ論文は、年齢とともに勃起機能の点数が下がること、 高血圧・糖尿病・心臓の病気などが、EDと独立して関連していたことも報告しています。

調査によって数字が大きく違う理由

EDの割合は、調査によって数字が大きく違います。

アジアの5つの地域(中国・日本・韓国・マレーシア・台湾)で、 20〜75歳の男性10,934人に聞き取りをした調査では、 「EDがある」と自分で答えた人は全体の6.4%でした。

(出典:Tan HM ほか. J Sex Med 2007;4:1582-1592. PMID 17908233)

上の国内の調査(質問票の点数で判定)と比べると、かなり小さい数字です。

どちらかが間違っているわけではありません。 違いは主に次の点にあります。

国内の調査(2001年) アジア5地域の調査(2007年)
判定のしかた 質問票の点数 本人の自己申告
対象 国内の23〜79歳 5つの地域の20〜75歳
数字の単位 年代ごと 全体(年代をまとめた数字)

「何人に1人」という数字を見かけたときは、 誰を対象に、どうやって判定した数字かを確かめると、比べやすくなります。

20代・30代のEDの割合

上の国内の調査では、中等度のEDは20代で1.8%、30代で2.6%でした。 重度は、どちらの年代も0%でした。

海外の研究をまとめた総説は、若い男性のEDの割合について、 大規模な多国間の研究では最大で30%という推計があると述べています。 こちらは軽度を含めた数字や、判定のしかたが違う研究を含んでいます。

(出典:Nguyen HMT ほか. Sex Med Rev 2017;5:508-520. PMID 28642047)

ストレスとの関係について、研究が述べていること

同じ総説は、若い男性のEDの原因を、心因性と器質性(体の側の原因)に分けて整理しています。

  • 心因性の要因として、うつ、不安、パートナーとの関係の問題が挙げられています。
  • 器質性の要因として、血管、ホルモン、神経などが挙げられています。

また、40歳未満のEDについて別の総説は、心因性が多いとしたうえで、 少なくとも15〜20%には器質的な原因があると述べています。

(出典:Papagiannopoulos D ほか. Asian J Androl 2015;17:11-16. PMID 25370205)

若いからといって、心因性だけとは限りません。 原因を確かめるのは医師の診察です。

「中折れ」もEDに含まれます

勃起が途中で続かなくなる、いわゆる中折れも、EDの範囲に入ります。

ED治療薬の添付文書は、勃起不全を次のように説明しています。

満足な性行為を行うに十分な勃起とその維持が出来ない患者

(出典:シアリス錠 添付文書 4. 効能又は効果)

勃起が得られないことだけでなく、維持できないことも含まれます。

ただし、中折れだけの割合を示した国内の調査は、今回確認した論文の中にはありませんでした。 上の表の数字は、中折れを含むEDの全体についての数字です。

治療を受けている人は多くありません

アジア5地域の調査では、EDがあると答えた男性のうち、 治療を求めたのは半数に満たなかったと報告されています。

治療を求めるきっかけとして最も多かったのは、 マレーシアを除くすべての地域でパートナーでした。

(出典:Tan HM ほか. J Sex Med 2007;4:1582-1592. PMID 17908233)

相談先は、泌尿器科やED治療を行っている医療機関です。 オンライン診療で相談する場合に必要なことは オンライン診療で処方を受けるにはにまとめています。

勃起そのものの仕組みは 勃起の仕組みで扱っています。

このページで述べていないこと

  • ご自身がEDかどうか。 判定は医師の診察によります。質問票の点数だけで決まるものではありません。
  • 日本全体でEDの人が何人いるか。 今回確認した論文の抄録に、国内の人数の推計はありませんでした。
  • いまの割合。 国内の調査は2001年の発表です。現在の割合が同じとは限りません。
  • 中折れだけの割合。 上に書いたとおり、確認した論文に見つかりませんでした。
  • ストレスがEDの原因かどうか。 総説が挙げている要因を示しただけで、一人ひとりの原因は診察で確かめるものです。

よくある質問

EDは何人に1人ですか

年代によって大きく違います。 国内の調査では、中等度以上のEDは50代で5人に1人、60代で約5人に2人、70代で約3人に2人でした。 20代・30代では、それぞれ1.8%・2.6%でした。

20代でもEDになりますか

国内の調査では、20代の1.8%に中等度のEDがありました。 海外の総説は、若い男性のEDには心因性のものが多い一方、 器質的な原因があるものも含まれると述べています。

中折れはEDですか

ED治療薬の添付文書は、勃起不全を「満足な性行為を行うに十分な勃起とその維持が出来ない」状態と説明しています。 勃起を維持できない中折れも、この範囲に入ります。

治療を受けている人はどのくらいいますか

アジア5地域の調査では、EDがあると答えた男性のうち、治療を求めたのは半数に満たなかったと報告されています。

本治療に関する注意事項

  • 本治療は自由診療(保険適用外)です。費用は全額自己負担となります。
  • タダラフィルは国内で勃起不全(性行為の前に服用する用法)や前立腺肥大症等の治療薬として承認されていますが、 ED治療を目的とした連日服用は国内で承認された用法ではなく、適応外使用です。
  • 適応外使用のため、重篤な副作用が生じた場合も 医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。
  • 本サービスは20歳以上の方を対象としています。
  • 服用の可否は医師の診察により判断されます。自己判断で服用しないでください。
  • 硝酸剤(ニトログリセリン等)やリオシグアトを使用中の方、重度の心疾患・肝障害がある方などは服用できません。 毎日飲む用法の製品では、重度の腎障害がある方も服用できません。 条件は製品ごとに異なるため、医師が添付文書の禁忌で確認します。
  • 亜硝酸系の吸入剤(ラッシュ・ポッパーズ等)を使用している方、または使用する予定のある方は服用できません。 併用すると急激な血圧低下を起こすおそれがあるためです。
  • 効果・副作用には個人差があります。
  • 諸外国の情報:米国ではEDに対し、タダラフィル2.5mgを1日1回服用し、 効果と忍容性に応じて5mgに増量する用法が承認されています。EUでも2.5mg・5mgの1日1回の用法があります。 海外の添付文書でも、硝酸剤との併用による過度の血圧低下、持続勃起、突然の視力・聴力の低下、 心血管系の事象などへの注意が示されています。 海外での承認は、日本でのED目的の連日服用の承認や、すべての方に対する安全性を意味するものではありません。

お問い合わせ先:info@medical-ishin.com