EDをパートナーに言えないとき:受診の前に知っておくこと

この記事の要点

  • 国内の調査では、中等度以上のEDは50代で5人に1人でした。まれなものではありません。
  • アジア5地域の調査では、EDのある男性のうち治療を求めたのは半数に満たず、治療を求めるきっかけとして最も多かったのはパートナーでした(マレーシアを除く)。
  • 診察は本人が受けます。家族が代わりに海外の通販で薬を手に入れるのは危険です。
目次
  1. 結論:まれなものではなく、診察は本人が受けます
  2. EDはまれなものではありません
  3. 治療を求めた人は半数に満たない
  4. 診察は本人が受けます
  5. パートナーの方へ
  6. このページで述べていないこと
  7. よくある質問
  8. 本治療に関する注意事項

公開日 / 最終更新日

EDのことを、パートナーにまだ言えていない。 そのまま、受診するかどうかを一人で考えている人もいます。

このページでは、受診の前に知っておくと判断の材料になる事実だけを並べます。 言うかどうか、どう伝えるかについては書きません。 後半には、パートナーの側から読む人のための節があります。

結論:まれなものではなく、診察は本人が受けます

分かっていること 出典
EDの割合 中等度以上のEDは、50代で5人に1人、60代で約5人に2人 国内の調査(2001年)
治療を求めた人 EDのある男性のうち、半数に満たない アジア5地域の調査(2007年)
治療を求めるきっかけ 最も多かったのはパートナー(マレーシアを除く) 同上
診察 本人が受ける。 オンライン診療でも本人確認がある 厚生労働省の指針
薬 処方箋医薬品(薬局の市販薬も購入は本人のみ)。家族が代わりに海外の通販で手に入れるのは危険 下の節

EDはまれなものではありません

国内の男性1,517人を対象にした調査では、中等度以上のEDの割合は、 50代で20.0%(5人に1人)、60代で41.8%、70代で64.3%でした。 20代・30代でも、中等度のEDがそれぞれ1.8%・2.6%ありました。

(Marumo K ほか. *Int J Urol.* 2001;8(2):53-59. PMID 11240826)

調査のしかたと、調査によって数字が違う理由は EDは何人に1人?にまとめています。

治療を求めた人は半数に満たない

中国・日本・韓国・マレーシア・台湾の男性を対象にした調査では、 EDがあると答えた男性のうち、治療を求めたのは半数に満たなかったと報告されています。

同じ調査は、治療を求めるきっかけとして最も多かったのはパートナーだったとしています (マレーシアを除く4地域)。

A man’s partner/spouse was the most common influencer of treatment seeking in all regions except Malaysia.

(Tan HM ほか. Asian Men’s Attitudes to Life Events and Sexuality (MALES) study. *J Sex Med.* 2007;4(6):1582-1592. PMID 17908233)

この調査は、きっかけが誰だったかを数えたものです。 パートナーに伝えるべきかどうかを述べたものではありません。

診察は本人が受けます

ED治療薬は、医師の診察を受けて処方される薬です。 オンライン診療でも、診察を受けるのは本人です。

初診のオンライン診療では、本人確認が行われます。

初診でオンライン診療を実施する場合、当該患者の本人確認は、原則として、 顔写真付きの身分証明書(マイナンバーカード、運転免許証、パスポート等) で行うか、顔写真付きの身分証明書を有しない場合は、2種類以上の身分証明書 を用いる(後略)

(オンライン診療の適切な実施に関する指針 平成30年3月・令和8年4月改訂/厚生労働省 Ⅴ-1-(4) 本人確認 ②ⅱ)

診察の場に誰がいるかについても、指針は医療機関に次のことを求めています。

患者がいる空間に第三者がいないことを確認すること。 ただし、患者がいる空間に家族等やオンライン診療支援者がいることを 医師及び患者が同意している場合を除く。

(同指針 Ⅴ-2-(5) 通信環境 1)医療機関が行うべき対策)

パートナーが同席することもできますが、それは医師と本人が同意した場合です。

診察で何を聞かれるかは オンライン診療で処方を受けるにはにまとめています。

パートナーの方へ

この節は、パートナーの側から読む人のための節です。

  • 診察と処方は、本人が受けます。 上のとおり、オンライン診療でも本人確認があります。 代わりに受診したり、代わりに薬を処方してもらったりすることはできません。
  • 代わりに海外の通販サイトで薬を買うのは危険です。 偽造品である可能性や、健康被害が起きたときに救済制度の対象にならないことを タダラフィル通販のリスクにまとめています。
  • ED治療薬には、一緒に使えない薬があります。 硝酸剤(ニトログリセリン等)や、亜硝酸系の吸入剤(ラッシュ・ポッパーズ等)とは併用できません(禁忌)。 本人が飲んでいる薬や使っているものを、診察で医師に伝えることが前提です。
  • 妊活中の場合は、不妊治療のタイミング法で用いる場合に保険の対象になる例外があります。 妊活中の中折れ・EDにまとめています。

このページで述べていないこと

  • パートナーに伝えるかどうか、どう伝えるか。 出典のある答えが無いため、書いていません。
  • EDの原因。 パートナーとの関係が原因かどうかを含め、このページでは扱いません。
  • 自分がEDかどうかの判定。 医師の診察によります。
  • 女性側の医学(妊娠・不妊治療の内容など)。 不妊治療を行っている医療機関にご確認ください。

よくある質問

EDは珍しいことですか

国内の調査では、中等度以上のEDは50代で5人に1人、60代で約5人に2人でした。 20代・30代でも、中等度のEDがそれぞれ1.8%・2.6%ありました。

パートナーに言わないと受診できませんか

診察を受けるのは本人です。オンライン診療でも本人確認があり、 診察の場に家族などが同席するのは、医師と本人が同意した場合です。

家族が代わりに薬を買ってもいいですか

できません。 医療機関のED治療薬は処方箋医薬品で、医師の診察を受けた本人に処方されます。 薬局で買える市販薬(要指導医薬品の「シアリス」10mg)も、購入は本人のみとされ、チェックシートへの回答と薬剤師の確認が必要です (出典:エスエス製薬 プレスリリース(2026年7月31日)。2026年10月27日に確認)。 海外の通販サイトで買うことの危険は、本文の「パートナーの方へ」にまとめています。

治療を受けている人はどのくらいいますか

アジア5地域の調査では、EDがあると答えた男性のうち、治療を求めたのは半数に満たなかったと報告されています。

本治療に関する注意事項

  • 本治療は自由診療(保険適用外)です。費用は全額自己負担となります。
  • タダラフィルは国内で勃起不全(性行為の前に服用する用法)や前立腺肥大症等の治療薬として承認されていますが、 ED治療を目的とした連日服用は国内で承認された用法ではなく、適応外使用です。
  • 適応外使用のため、重篤な副作用が生じた場合も 医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。
  • 本サービスは20歳以上の方を対象としています。
  • 服用の可否は医師の診察により判断されます。自己判断で服用しないでください。
  • 硝酸剤(ニトログリセリン等)やリオシグアトを使用中の方、重度の心疾患・肝障害がある方などは服用できません。 毎日飲む用法の製品では、重度の腎障害がある方も服用できません。 条件は製品ごとに異なるため、医師が添付文書の禁忌で確認します。
  • 亜硝酸系の吸入剤(ラッシュ・ポッパーズ等)を使用している方、または使用する予定のある方は服用できません。 併用すると急激な血圧低下を起こすおそれがあるためです。
  • 効果・副作用には個人差があります。
  • 諸外国の情報:米国ではEDに対し、タダラフィル2.5mgを1日1回服用し、 効果と忍容性に応じて5mgに増量する用法が承認されています。EUでも2.5mg・5mgの1日1回の用法があります。 海外の添付文書でも、硝酸剤との併用による過度の血圧低下、持続勃起、突然の視力・聴力の低下、 心血管系の事象などへの注意が示されています。 海外での承認は、日本でのED目的の連日服用の承認や、すべての方に対する安全性を意味するものではありません。

お問い合わせ先:info@medical-ishin.com