妊活中の中折れ・ED|保険でシアリスが使える場合と自由診療の違い

この記事の要点

  • 勃起不全による男性不妊の治療として、不妊治療のタイミング法で用いる場合は、シアリス錠が保険の対象になります(2022年4月から)。
  • 保険の対象になるには、医師の要件・不妊治療の医学的管理・1周期4錠以下などの条件をすべて満たす必要があります。
  • 毎日服用する自由診療(当メディアの運営会社が運営するMendを含む)は、この保険の対象ではありません。
目次
  1. 結論:タイミング法の治療なら保険、毎日の服用は自由診療
  2. 保険の対象になる場合(厚生労働省の通知)
  3. 自由診療(毎日服用)との違い
  4. パートナーの方へ
  5. このページで述べていないこと
  6. よくある質問
  7. 自由診療で受ける場合の料金
  8. 出典と確かめた日
  9. 本治療に関する注意事項

公開日 / 最終更新日 / 料金の確認日

妊活中に、勃起が続かない(中折れ)・勃起しないという悩みがある場合、 不妊治療の一環として、保険でED治療薬が処方されることがあります。

2022年4月から、厚生労働省の通知で、 勃起不全による男性不妊をタイミング法で治療する場合に、 シアリス錠が保険の対象になりました。

このページでは、その条件を通知の原文から整理し、 毎日服用する自由診療との違いを並べます。 本人が読んでも、パートナーが読んでも分かるように書いています。

結論:タイミング法の治療なら保険、毎日の服用は自由診療

不妊治療の保険 自由診療の毎日服用
何のための治療か 勃起不全による男性不妊の治療(タイミング法) ED治療
保険 使える(条件をすべて満たす場合) 使えない(全額自己負担)

当メディアを運営する株式会社MedIshinのMendは、右の列(自由診療の毎日服用)です。 不妊治療の保険でシアリス錠を処方するものではありません。

妊活中で、保険の対象になるかを確かめたい場合は、 不妊治療を行っている医療機関か、泌尿器科にご相談ください。

保険の対象になる場合(厚生労働省の通知)

通知は、シアリス錠(5mg・10mg・20mg)とバイアグラ錠について、こう定めています。

本製剤について、保険適用の対象となるのは、勃起不全による男性不妊の治療を目的として一般不妊治療におけるタイミング法において用いる場合であることから、以下1)~7)の全ての要件を満たした場合に限り算定できる。

(出典:不妊治療で使用される医薬品の保険給付上の取扱いについて(令和4年3月25日 保医発0325第7号))

7つの条件を、すべて満たす場合に限られます。 要点は次のとおりです。

  1. 医師:原則として、泌尿器科について5年以上の経験がある医師が処方する (近くに該当する医師がいないなど特段の理由がある場合は、一般不妊治療管理料の届出をしている医療機関に限る)
  2. 連携:ほかの医療機関で不妊治療を受けている人を、その医療機関からの紹介で処方する場合は、 紹介元と連携し、必要な情報を共有できる体制がある
  3. 診断:関連学会のガイドラインの診断手順に従って、勃起不全と診断されている
  4. 不妊治療を受けていること:本人かパートナーのどちらかが、投与日から遡って6か月以内に、 医療機関で不妊治療の医学的管理を受けている
  5. 量:1回の診療につき、タイミング法の1周期分に限り、4錠以下
  6. 期間:6か月間を目安とし、続ける場合も原則として初回投与から1年以内
  7. 処方箋:保険診療であることが処方箋に書かれる

通知の前文は、不妊治療で使う医薬品について、 「原則として、薬事承認の効能・効果、用法・用量の範囲で使用する場合には保険適用」としています。

シアリス錠の承認された用法・用量は、ED治療の場合 「通常、成人には1日1回タダラフィルとして10mgを性行為の約1時間前に経口投与する」です(添付文書 6. 用法及び用量)。 毎日服用する方法は、承認された用法ではありません。

自由診療(毎日服用)との違い

項目ごとに並べます。どちらが良いかではなく、目的と条件が違うものです。

項目 不妊治療の保険 自由診療の毎日服用(Mendを含む)
目的 勃起不全による男性不妊の治療(タイミング法) ED治療
薬 シアリス錠(通知に名前があるのは先発品) タダラフィル錠(先発品か後発品かは院による)
飲み方 承認された用法・用量の範囲(性行為の前) 毎日1錠(ED目的の連日服用は適応外使用)
1回に出る量 タイミング法の1周期分・4錠以下 院のプランによる(Mendは1ヶ月・6ヶ月・12ヶ月分)
続けられる期間 6か月が目安、原則として初回から1年以内 通知のような期間の目安はない(院による)
受ける条件 本人かパートナーが不妊治療の医学的管理を受けている/ガイドラインの手順で勃起不全と診断 医師の診察で処方の可否を判断(Mendは20歳以上)
受診先 原則、泌尿器科の経験5年以上の医師 ED治療を行うクリニック(オンライン診療を含む)
支払い 保険診療(自己負担の割合による) 全額自己負担(下の料金の表)
副作用が起きたときの救済制度 承認された範囲での使用 給付の対象とならない場合がある(適応外使用のため。給付の保証はない)

医薬品副作用被害救済制度の考え方は 医薬品副作用被害救済制度とはにまとめています。 保険の扱い全体は タダラフィルに保険は使える?にあります。

条件に当てはまるかの確かめ方

  • 不妊治療を受けていて、タイミング法の日に合わせて使いたい場合: 通院している不妊治療の医療機関に、保険の条件に当てはまるかを相談できます。 処方は泌尿器科の医師になることがあります(条件1)。
  • 妊活とは別に、毎日の服用を考えている場合: 自由診療になります。費用は全額自己負担で、下の表のとおり院によって違います。

パートナーの方へ

  • 保険の条件には、パートナー側の通院も含まれます。 本人かパートナーのどちらかが、6か月以内に不妊治療の医学的管理を受けていることが条件です(条件4)。 パートナーが通院している医療機関で、相談先を確かめることもできます。
  • 診察と処方は、本人が受けます。 オンライン診療でも本人確認が行われます (オンライン診療で処方を受けるには)。
  • 代わりに海外の通販サイトで薬を買うのは危険です。 偽造品である可能性や、健康被害が起きたときに救済制度の対象にならないことを タダラフィル通販のリスクにまとめています。

このページで述べていないこと

  • ED治療薬の服用が、精子や妊娠に与える影響。 このページでは確認していません。妊活中であることを医師に伝えてください。
  • 女性側の不妊治療の内容。 不妊治療を行っている医療機関にご確認ください。
  • 保険診療の自己負担の金額。 自己負担の割合や、ほかの診療との組み合わせで変わります。
  • 一人ひとりが保険の対象になるかどうか。 判断は医療機関が行います。

よくある質問

妊活中の中折れは、保険で治療できますか

勃起不全による男性不妊と診断され、不妊治療のタイミング法で用いる場合は、 シアリス錠が保険の対象になります。医師の要件や、不妊治療の医学的管理を受けていることなど、 通知の条件をすべて満たす必要があります。

毎日飲むタイプは保険の対象になりますか

なりません。 通知は、承認された効能・効果、用法・用量の範囲での使用を原則としています。 ED目的で毎日服用する方法は、承認された用法ではありません。

ジェネリック(後発品)も保険で出ますか

通知に名前が挙がっているのは、シアリス錠(先発品)とバイアグラ錠です。

保険診療で使える薬は、薬価基準に載っているものに限られます(保険医療機関及び保険医療養担当規則 第19条)。 厚生労働省の一覧(令和8年10月14日適用)で、勃起不全の薬として載っているのは先発品(シアリス錠・バイアグラ錠など)で、 勃起不全を効能とするタダラフィルの後発品(「CI」)は載っていません。 後発品のくわしい区別はタダラフィルのジェネリックとは?にまとめています。

Mendで保険の処方を受けられますか

受けられません。 Mendは自由診療(毎日服用・オンライン診療)です。 保険の対象になるかを確かめたい場合は、不妊治療を行っている医療機関か泌尿器科にご相談ください。

自由診療で受ける場合の料金

自由診療(毎日服用)を選ぶ場合の料金を、各院の公式サイトの記載から並べています。

デイリータダラフィルの料金比較
クリニック 月額 料金の条件 1回あたり 12ヶ月総額 診察料 送料 最低契約期間 国内承認薬の明記 支払方法
2.5mg(国内で承認されている規格)Mendは2.5mgを扱っていません。
クリニックフォアデイリータダラフィル2.5mg(1日1錠) 5,346円 定期配送 178円(試算) 64,152円(参考値) 1,650円 別途 550円 1ヶ月 明記あり クレジットカード、デビットカード、Paidy(あと払い)、GMO後払い、Jamm(銀行引き落とし)、Amazon Pay
スマクリED国内薬 タダラフィル2.5mg(1日1錠) 6,980円 3ヶ月配送 232円(試算) 83,760円(参考値) 無料 込み 3ヶ月 明記なし クレジットカード、プリペイドカード、Amazon Pay、銀行振込、GMO後払い
5mg(国内で承認されている規格)
Mend当院タダラフィル5mg(1日1錠) 2,980円 12ヶ月契約時 99円 35,760円 無料 込み 1ヶ月 明記あり クレジットカード、PayPay、銀行振込
すぐ薬国内製タダラフィルOD錠5mg(1日1錠) 5,416円(試算) 6ヶ月ごとの定期便 181円 65,000円(参考値) 無料 込み 1ヶ月 明記あり(販売名まで記載) クレジットカード、銀行振込
スマクリED国内薬 タダラフィル5mg(1日1錠) 6,980円 3ヶ月配送 232円(試算) 83,760円(参考値) 無料 込み 3ヶ月 明記なし クレジットカード、プリペイドカード、Amazon Pay、銀行振込、GMO後払い
DMMオンラインクリニック国内製タダラフィル錠5mg(1日1錠) 13,750円〜16,500円 プランにより異なる(公式ページの記載は1ヶ月あたりの幅のみ) —(公式ページで確認できず) —(公式ページで確認できず) 無料 別途 550円 1ヶ月 明記あり クレジットカード、DMMポイント、PayPay
3.5mg / 6mg(国内に承認されている規格がない・海外製)国内未承認の医薬品です。
スマクリEDタダラフィル6mg(1日1錠) 3,980円 3ヶ月配送 132円(試算) 47,760円(参考値) 無料 込み 3ヶ月 国内未承認と明記 クレジットカード、プリペイドカード、Amazon Pay、銀行振込、GMO後払い
ユナイテッドクリニック海外製 低用量タダラフィル3.5mg(1日1錠)大阪なんば院など実店舗でも受けられます 4,980円 再診時 166円 59,760円(参考値) 無料 込み 1ヶ月 国内未承認と明記 クレジットカード、コンビニ決済、代金引換
参考:配合剤(単剤との比較ではありません)タダラフィル単剤ではなく他成分との配合剤のため、 単剤の料金とは比較できません。
イースト駅前クリニックタダラフィル2.5mg+亜鉛10mg 合剤(1日1錠) 8,910円 1ヶ月分(都度購入) 297円(試算) 106,920円(参考値) 無料 別途 1,100円 1ヶ月 院内で調剤した配合剤 クレジットカード、代金引換
  • 2026年10月14日時点の各公式サイト掲載内容です。最新の価格は各公式サイトでご確認ください。
  • 用量ごとに行をまとめています。用量が違うものは条件が違うため、用量のまとまりをまたいだ順位は付けていません。
  • 並び順:各用量のまとまりの中で、月額が低い順。
  • 価格はすべて税込です。表の金額は薬代のみで、診察料・送料は含みません(各列をあわせてご確認ください)。
  • 試算:当メディアが総額を錠数などで割って出した金額です。1円未満は切り捨てています。「試算」の無い金額は、公式サイトの表記をそのまま載せています。
  • 参考値:12ヶ月分のプランがないため、月額を12ヶ月分に換算した参考値です。各クリニックが提示している金額ではありません。
  • 「〜」:公式サイトが1ヶ月あたりの料金を幅で示しているクリニックです。並び順は幅の下限で決めています。プランごとの金額は公式サイトでご確認ください。
  • 配合剤はタダラフィル単剤ではないため、単剤の料金とは比較できません。
  • いずれも自由診療(保険適用外)です。ED目的でのタダラフィル連日服用は国内で承認された用法ではありません。
  • 「—」は公式サイトで確認できなかった項目です。
  • 国内承認薬の明記:各院が処方する薬について、公式サイトが国内で承認されている医薬品だと明記しているかを、公式サイトの文言から載せています。薬そのものを当メディアが調べた結果ではありません。「販売名まで記載」は、販売名または製造販売元まで書かれている院です。『明記あり』は、ED目的の低用量連日服用が国内で承認されているという意味ではありません。国内にはED(勃起不全)の効能を持つタダラフィル製剤もありますが、その承認用法は性行為の前の服用です。国内承認品であっても、ED目的で毎日飲む使い方は国内で承認された用法ではありません(適応外使用)。2026年10月21日時点です。
  • 支払方法:各院の「特定商取引法に基づく表記」の支払方法の欄(読めない院は公式サイトのよくある質問)から、オンライン診療で使えるものを載せています。2026年10月2日時点です。

出典と確かめた日

オンライン診療の料金の表(7院)

各院の公式サイトの掲載内容を、上の日に確かめました。料金の改定などで内容が変わることがあります。申し込みの前に各院の公式サイトでご確認ください。

本治療に関する注意事項

  • 本治療は自由診療(保険適用外)です。費用は全額自己負担となります。
  • タダラフィルは国内で勃起不全(性行為の前に服用する用法)や前立腺肥大症等の治療薬として承認されていますが、 ED治療を目的とした連日服用は国内で承認された用法ではなく、適応外使用です。
  • 適応外使用のため、重篤な副作用が生じた場合も 医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。
  • 本サービスは20歳以上の方を対象としています。
  • 服用の可否は医師の診察により判断されます。自己判断で服用しないでください。
  • 硝酸剤(ニトログリセリン等)やリオシグアトを使用中の方、重度の心疾患・肝障害がある方などは服用できません。 毎日飲む用法の製品では、重度の腎障害がある方も服用できません。 条件は製品ごとに異なるため、医師が添付文書の禁忌で確認します。
  • 亜硝酸系の吸入剤(ラッシュ・ポッパーズ等)を使用している方、または使用する予定のある方は服用できません。 併用すると急激な血圧低下を起こすおそれがあるためです。
  • 効果・副作用には個人差があります。
  • 諸外国の情報:米国ではEDに対し、タダラフィル2.5mgを1日1回服用し、 効果と忍容性に応じて5mgに増量する用法が承認されています。EUでも2.5mg・5mgの1日1回の用法があります。 海外の添付文書でも、硝酸剤との併用による過度の血圧低下、持続勃起、突然の視力・聴力の低下、 心血管系の事象などへの注意が示されています。 海外での承認は、日本でのED目的の連日服用の承認や、すべての方に対する安全性を意味するものではありません。

お問い合わせ先:info@medical-ishin.com