
この記事の要点
- タダラフィルは、承認されている効能・効果の範囲で処方される場合に公的医療保険の対象となります。
- ED治療を目的とした場合は、原則として保険の対象外で、自由診療となります。費用は全額自己負担です。
- 例外として、勃起不全による男性不妊の治療で、タイミング法に用いる場合は、先発品(シアリス錠)が保険の対象になります(2022年4月から)。
- 承認は効能・効果と用法・用量の組み合わせで行われます。この考え方を本文で整理しています。
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目次
公開日 / 最終更新日 / 料金の確認日
タダラフィルは、何の治療として使うかによって扱いが変わります。
このページでは、公的医療保険が関わる場面と関わらない場面を、 制度の事実として整理します。
結論:ED治療を目的とする場合は自由診療です
ED治療を目的としたタダラフィルの服用は、原則として公的医療保険の対象外です。 費用は全額自己負担になります。
例外は1つです。勃起不全による男性不妊の治療として、 不妊治療のタイミング法で用いる場合は、2022年4月から保険の対象になっています (後述の「不妊治療(タイミング法)で使う場合」)。
一方、タダラフィルという成分自体は、 別の病気の治療薬として国内で承認されています。 その治療として処方される場合は、保険診療の中で扱われます。
同じ成分でも、何の治療かで扱いが分かれるというのが、この話の全体像です。
承認されている効能・効果は何か
ED・前立腺肥大症に使うタダラフィル錠には、承認内容の違うものが2つあります (肺高血圧症用のアドシルカ錠は別の薬です)。
| 販売名 | 効能又は効果 | 用法及び用量 |
|---|---|---|
| シアリス錠5mg / 10mg / 20mg | 勃起不全 | 1日1回10mgを性行為の約1時間前に経口投与 |
| ザルティア錠2.5mg / 5mg | 前立腺肥大症に伴う排尿障害 | 1日1回5mgを経口投与(連日) |
(出典:PMDA 医療用医薬品 情報検索(一般名 タダラフィル) から参照できる両剤の添付文書。2024年11月改訂・第4版/日本新薬。以下同じ)
EDの薬として承認されたタダラフィル(シアリス錠)は、国内にあります。
それでも、低用量を毎日飲む方法は、どちらの承認内容とも一致しません。
- シアリス錠は効能が一致しますが、性行為の前に飲む用法です
- ザルティア錠は連日服用ですが、効能が前立腺肥大症に伴う排尿障害です
そのため、ED治療を目的とした連日服用は「適応外使用」となります。 適応外使用は保険診療の対象にならず、自由診療として扱われます。
言葉そのものの意味は 適応外使用とは?にまとめています。
適応外使用で変わるのは費用だけではありません
適応外使用の場合、重篤な副作用が生じても 医薬品副作用被害救済制度の給付の対象とならない場合があります。 PMDAが個別の事例ごとに判断するため、給付を保証することはできません。
これは医療機関で処方を受けた場合も同じです。 費用の話だけでなく、この点もあわせてご確認ください。
前立腺肥大症の治療として処方される場合
前立腺肥大症に伴う排尿障害の治療としてタダラフィルが処方される場合は、 承認された効能・効果の範囲内での使用になります。
ただし、診断と処方の判断は医師が行います。 排尿に関する症状があるかどうか、検査の結果どうか、 ほかの治療が適切かどうかを含めて判断されるもので、 「ED治療を保険で受ける方法」ではありません。
添付文書にも、診断・診療に関するガイドライン等の最新の情報を参考に、 適切な検査により診断を確定することと記載されています。
気になる症状がある場合は、泌尿器科などの医療機関にご相談ください。
不妊治療(タイミング法)で使う場合
2022年4月から、人工授精などの「一般不妊治療」や、体外受精などの「生殖補助医療」が 保険の対象になりました(厚生労働省「不妊治療に関する取組」)。 これに合わせて、厚生労働省の通知で、シアリス錠(5mg・10mg・20mg)が 保険で使える場合が示されています。
勃起不全による男性不妊の治療を目的として一般不妊治療におけるタイミング法において用いる場合
(出典:不妊治療で使用される医薬品の保険給付上の取扱いについて(令和4年3月25日 保医発0325第7号))
同じ通知は、次の7つの条件をすべて満たす場合に限るとしています。
- 医師:原則として、泌尿器科について5年以上の経験がある医師が処方する (近くに該当する医師がいないなど特段の理由がある場合は、一般不妊治療管理料の届出をしている医療機関に限る)
- 連携:ほかの医療機関で不妊治療を受けている人を、その医療機関からの紹介で処方する場合は、 紹介元と連携し、必要な情報を共有できる体制がある
- 診断:関連学会のガイドラインの診断手順に従って、勃起不全と診断されている
- 不妊治療を受けていること:本人かパートナーのどちらかが、投与日から遡って6か月以内に、 医療機関で不妊治療の医学的管理(一般不妊治療管理料・生殖補助医療管理料)を受けている
- 量:1回の診療につき、タイミング法の1周期分に限り、4錠以下
- 期間:6か月間を目安とし、続ける場合も原則として初回投与から1年以内
- 処方箋:保険診療であることが処方箋に書かれる
通知の前文は、不妊治療で使う医薬品について、 「原則として、薬事承認の効能・効果、用法・用量の範囲で使用する場合には保険適用」としています。
通知に名前が挙がっているのは先発品(シアリス錠)です。 目的は勃起不全による男性不妊の治療で、それ以外の目的のED治療は、この通知の対象ではありません。 また、シアリス錠の承認された用法・用量は「通常、成人には1日1回タダラフィルとして10mgを性行為の約1時間前に経口投与する」です (添付文書 6. 用法及び用量)。毎日服用する方法は、承認された用法ではありません。
妊活中で勃起の悩みがある場合は、不妊治療を行っている医療機関や 泌尿器科にご相談ください。 条件に当てはまらない場合や、妊活とは別に毎日の服用を考えている場合は、 自由診療(全額自己負担)になります。費用は下の「自由診療の場合にかかる費用」にまとめています。
市販薬は保険の対象外です
タダラフィル10mgのED治療薬「シアリス」(エスエス製薬)が、2026年5月20日に 市販薬(要指導医薬品)として承認され、2026年7月31日から薬剤師が在籍する一部の店舗で販売されています (8月31日に全国発売予定と発表)。
市販薬は薬剤師の確認を受けて店舗で購入するもので、公的医療保険の対象ではありません。 用法は性行為の前に服用するもので、毎日飲むタイプとは異なります。
市販薬の内容と購入方法は タダラフィルは市販で買える?薬局で買えるものと処方されるもので 扱っています。
個人輸入した場合
個人輸入した医薬品は、保険の対象外であるだけでなく、 健康被害が生じても医薬品副作用被害救済制度の対象となりません。
厚生労働省は、個人輸入される医薬品等について 品質・有効性・安全性の確認がなされていないことなどを示しています。 タダラフィル通販のリスクで扱っています。
自由診療の場合にかかる費用
ED治療を目的とする場合は自由診療となり、費用は全額自己負担です。 料金は各院で異なります。
| クリニック | 月額 | 料金の条件 | 1回あたり | 12ヶ月総額 | 診察料 | 送料 | 最低契約期間 | 国内承認薬の明記 | 支払方法 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2.5mg(国内で承認されている規格)Mendは2.5mgを扱っていません。 | |||||||||
| クリニックフォアデイリータダラフィル2.5mg(1日1錠) | 5,346円 | 定期配送 | 178円(試算) | 64,152円(参考値) | 1,650円 | 別途 550円 | 1ヶ月 | 明記あり | クレジットカード、デビットカード、Paidy(あと払い)、GMO後払い、Jamm(銀行引き落とし)、Amazon Pay |
| スマクリED国内薬 タダラフィル2.5mg(1日1錠) | 6,980円 | 3ヶ月配送 | 232円(試算) | 83,760円(参考値) | 無料 | 込み | 3ヶ月 | 明記なし | クレジットカード、プリペイドカード、Amazon Pay、銀行振込、GMO後払い |
| 5mg(国内で承認されている規格) | |||||||||
| Mend当院タダラフィル5mg(1日1錠) | 2,980円 | 12ヶ月契約時 | 99円 | 35,760円 | 無料 | 込み | 1ヶ月 | 明記あり | クレジットカード、PayPay、銀行振込 |
| すぐ薬国内製タダラフィルOD錠5mg(1日1錠) | 5,416円(試算) | 6ヶ月ごとの定期便 | 181円 | 65,000円(参考値) | 無料 | 込み | 1ヶ月 | 明記あり(販売名まで記載) | クレジットカード、銀行振込 |
| スマクリED国内薬 タダラフィル5mg(1日1錠) | 6,980円 | 3ヶ月配送 | 232円(試算) | 83,760円(参考値) | 無料 | 込み | 3ヶ月 | 明記なし | クレジットカード、プリペイドカード、Amazon Pay、銀行振込、GMO後払い |
| DMMオンラインクリニック国内製タダラフィル錠5mg(1日1錠) | 13,750円〜16,500円 | プランにより異なる(公式ページの記載は1ヶ月あたりの幅のみ) | —(公式ページで確認できず) | —(公式ページで確認できず) | 無料 | 別途 550円 | 1ヶ月 | 明記あり | クレジットカード、DMMポイント、PayPay |
| 3.5mg / 6mg(国内に承認されている規格がない・海外製)国内未承認の医薬品です。 | |||||||||
| スマクリEDタダラフィル6mg(1日1錠) | 3,980円 | 3ヶ月配送 | 132円(試算) | 47,760円(参考値) | 無料 | 込み | 3ヶ月 | 国内未承認と明記 | クレジットカード、プリペイドカード、Amazon Pay、銀行振込、GMO後払い |
| ユナイテッドクリニック海外製 低用量タダラフィル3.5mg(1日1錠)大阪なんば院など実店舗でも受けられます | 4,980円 | 再診時 | 166円 | 59,760円(参考値) | 無料 | 込み | 1ヶ月 | 国内未承認と明記 | クレジットカード、コンビニ決済、代金引換 |
| 参考:配合剤(単剤との比較ではありません)タダラフィル単剤ではなく他成分との配合剤のため、 単剤の料金とは比較できません。 | |||||||||
| イースト駅前クリニックタダラフィル2.5mg+亜鉛10mg 合剤(1日1錠) | 8,910円 | 1ヶ月分(都度購入) | 297円(試算) | 106,920円(参考値) | 無料 | 別途 1,100円 | 1ヶ月 | 院内で調剤した配合剤 | クレジットカード、代金引換 |
- 2026年10月14日時点の各公式サイト掲載内容です。最新の価格は各公式サイトでご確認ください。
- 用量ごとに行をまとめています。用量が違うものは条件が違うため、用量のまとまりをまたいだ順位は付けていません。
- 並び順:各用量のまとまりの中で、月額が低い順。
- 価格はすべて税込です。表の金額は薬代のみで、診察料・送料は含みません(各列をあわせてご確認ください)。
- 試算:当メディアが総額を錠数などで割って出した金額です。1円未満は切り捨てています。「試算」の無い金額は、公式サイトの表記をそのまま載せています。
- 参考値:12ヶ月分のプランがないため、月額を12ヶ月分に換算した参考値です。各クリニックが提示している金額ではありません。
- 「〜」:公式サイトが1ヶ月あたりの料金を幅で示しているクリニックです。並び順は幅の下限で決めています。プランごとの金額は公式サイトでご確認ください。
- 配合剤はタダラフィル単剤ではないため、単剤の料金とは比較できません。
- いずれも自由診療(保険適用外)です。ED目的でのタダラフィル連日服用は国内で承認された用法ではありません。
- 「—」は公式サイトで確認できなかった項目です。
- 国内承認薬の明記:各院が処方する薬について、公式サイトが国内で承認されている医薬品だと明記しているかを、公式サイトの文言から載せています。薬そのものを当メディアが調べた結果ではありません。「販売名まで記載」は、販売名または製造販売元まで書かれている院です。『明記あり』は、ED目的の低用量連日服用が国内で承認されているという意味ではありません。国内にはED(勃起不全)の効能を持つタダラフィル製剤もありますが、その承認用法は性行為の前の服用です。国内承認品であっても、ED目的で毎日飲む使い方は国内で承認された用法ではありません(適応外使用)。2026年10月21日時点です。
- 支払方法:各院の「特定商取引法に基づく表記」の支払方法の欄(読めない院は公式サイトのよくある質問)から、オンライン診療で使えるものを載せています。2026年10月2日時点です。
よくある質問
ED治療で保険が使えることはありますか
ED治療を目的とする場合は、原則として自由診療です。 例外は、勃起不全による男性不妊の治療として、不妊治療のタイミング法で用いる場合です (本文の「不妊治療(タイミング法)で使う場合」)。 保険適用の可否は、診断された病名と治療の内容によって決まります。 判断は医師および保険制度によるもので、 希望によって切り替えられるものではありません。
タダラフィル5mgを毎日飲んでも保険は使えますか
EDの治療を目的とする場合は、5mgを毎日飲む形でも自由診療です。 保険は使えません。 タダラフィル5mgを1日1回飲む用法が承認されている効能は、前立腺肥大症に伴う排尿障害です (ザルティア錠・後発品のZA)。保険で処方されるのは、医師が検査で前立腺肥大症と診断し、 その治療として処方する場合で、EDの治療を目的とした処方は含まれません。 飲む量や回数が同じでも、何の治療として処方されるかで扱いが決まります。
排尿の症状もあるのですが、どちらになりますか
医師が診察のうえで判断します。 症状を正確に伝えたうえで、どの治療が適切かをご相談ください。
医療費控除の対象になりますか
税務上の取り扱いについては、このページでは扱っていません。 お住まいの地域の税務署または税理士にご確認ください。
自由診療だと費用はどのくらいかかりますか
クリニックによって異なります。上の表と、各公式サイトをご確認ください。 費用の内訳は デイリータダラフィルの費用は1ヶ月いくらで 扱っています。
出典と確かめた日
オンライン診療の料金の表(7院)
- Mend(このメディアの運営者が運営) 料金:medical-ishin.com(2026年10月14日に確かめた)/支払方法:medical-ishin.com/law/(2026年10月2日に確かめた)/国内承認薬の明記:medical-ishin.com/law/(2026年10月21日に確かめた)
- DMMオンラインクリニック 料金:clinic.dmm.com/menu/ed_pe/(2026年10月14日に確かめた)/支払方法:clinic.dmm.com/law/(2026年10月2日に確かめた)/国内承認薬の明記:clinic.dmm.com/products/300108/(2026年10月21日に確かめた)
- すぐ薬 料金:suguyaku-online.jp/ed(2026年10月14日に確かめた)/支払方法:suguyaku-online.jp/transaction_law.html(2026年10月2日に確かめた)/国内承認薬の明記:suguyaku-online.jp/ed/(2026年10月21日に確かめた)
- イースト駅前クリニック 料金:www.eastcl.com/ed/price/(2026年10月20日に確かめた)/支払方法:www.eastcl.com/law/(2026年10月2日に確かめた)/国内承認薬の明記:www.eastcl.com/ed/(2026年10月21日に確かめた)
- クリニックフォア 料金:www.clinicfor.life/telemedicine/ed/daily-tadalafil/(2026年10月14日に確かめた)/支払方法:www.clinicfor.life/faq/(2026年10月2日に確かめた)/国内承認薬の明記:www.clinicfor.life/telemedicine/ed/daily-tadalafil/(2026年10月21日に確かめた)
- スマクリED 料金:internet-clinic.jp/smacli-ed/pricing(2026年10月14日に確かめた)/支払方法:internet-clinic.jp/law(2026年10月2日に確かめた)/国内承認薬の明記:internet-clinic.jp/ed/daily-tadalafil(2026年10月21日に確かめた)
- ユナイテッドクリニック 料金:united-clinic.jp/about-anti-aging/tadalafil/(2026年10月14日に確かめた)/支払方法:united-clinic.jp/law/(2026年10月2日に確かめた)/国内承認薬の明記:united-clinic.jp/about-anti-aging/tadalafil/(2026年10月21日に確かめた)
各院の公式サイトの掲載内容を、上の日に確かめました。料金の改定などで内容が変わることがあります。申し込みの前に各院の公式サイトでご確認ください。
本治療に関する注意事項
- 本治療は自由診療(保険適用外)です。費用は全額自己負担となります。
- タダラフィルは国内で勃起不全(性行為の前に服用する用法)や前立腺肥大症等の治療薬として承認されていますが、 ED治療を目的とした連日服用は国内で承認された用法ではなく、適応外使用です。
- 適応外使用のため、重篤な副作用が生じた場合も 医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。
- 本サービスは20歳以上の方を対象としています。
- 服用の可否は医師の診察により判断されます。自己判断で服用しないでください。
- 硝酸剤(ニトログリセリン等)やリオシグアトを使用中の方、重度の心疾患・肝障害がある方などは服用できません。 毎日飲む用法の製品では、重度の腎障害がある方も服用できません。 条件は製品ごとに異なるため、医師が添付文書の禁忌で確認します。
- 亜硝酸系の吸入剤(ラッシュ・ポッパーズ等)を使用している方、または使用する予定のある方は服用できません。 併用すると急激な血圧低下を起こすおそれがあるためです。
- 効果・副作用には個人差があります。
- 諸外国の情報:米国ではEDに対し、タダラフィル2.5mgを1日1回服用し、 効果と忍容性に応じて5mgに増量する用法が承認されています。EUでも2.5mg・5mgの1日1回の用法があります。 海外の添付文書でも、硝酸剤との併用による過度の血圧低下、持続勃起、突然の視力・聴力の低下、 心血管系の事象などへの注意が示されています。 海外での承認は、日本でのED目的の連日服用の承認や、すべての方に対する安全性を意味するものではありません。
お問い合わせ先:info@medical-ishin.com